「いつも」と「もしも」に目を向ける『フェーズフリー』

一般社団法人フェーズフリー協会さんが提唱されている『フェーズフリー』という概念があります。
 ちなみに、フェーズフリー協会さんはどのような協会かといいますと、ホームページで次のように紹介されています。「フェーズフリー協会は『フェーズフリー』という価値の普及・啓発を通して、繰り返される災害への社会の脆弱性を減らし、被害に遭って苦しむ人を少しでも減らしたいという思いから設立されました。(フェーズフリー協会WEBサイトより)」
では、フェーズフリーとはどのような概念かといいますと、それは、身の回りにあるモノやサービスを日常時にはもちろん、非常時にも役立つようにデザインしようという考え方のことです。
日用品と呼ばれるものは、主に日常時に使用されます。また、防災用品と呼ばれるものは、非常時に使用されます。この日常時と非常時というフェーズをフリーにしたもの。そのような日常時も非常時も活用できる商品やサービスをデザインして広めることで、社会の防災力を高めようという考え方です。
以前、防災関連の研究会で、協会の佐藤代表理事のお話をお聴きする機会がありました。その際、佐藤代表が次のような趣旨の質問を参加者に投げかけられました。
「地震などの災害から大切な人を守りたいと思っている方は、手を挙げてください。」全員の手が上がりました。
「その為に、事前の備えが必要と思う方」というご質問にも、やはり皆さんの手が挙がります。
ところが、続いての「それでは、その備えをしっかりできている方」というご質問には、ほとんどの方の手が挙がりませんでした。
おそらく、その要因の一つは、「地震などのハーザードは、いつ来るかわからない。」という点にあるのではないでしょうか。いつ来るか分からないから、その対策より日常のことを優先してしまい、ついつい、後回しになってしまっているという側面です。
では、そのような中、日常をより便利に快適にと購入したものが、実は、非常時にも役立つものであったならどうでしょうか。日常のクオリティを上げながら、かつ、非常時の防災力を高めることにも繋がると思います。
このような概念と活動を知り、大いに共感して『アクションパートナー』に加えていただきました。
また、フェーズフリーな商品やサービスを認証する制度があることを知り、逆浸透膜浄水器アクアクオリアを審査に申請させていただきました。
フェーズフリーな浄水器の普及活動を通じて、社会の防災力向上に少しでも貢献できるよう努めてまいります。