子どもたちの未来のために―逆浸透膜浄水器普及への取り組み

 こんにちは、グッドハーモニーの角田です。
 私は1999年、浄水という世界に飛び込みました。きっかけは、水道が整っていない地域で、生活の中心として使われている井戸水に、見えないかたちで汚染された地下水が入り込んでしまい、知らず知らずのうちに人の身体にも有害な物質が入り込むというケースが発生しているという事実を知り、そのことに衝撃を受けたことです。
 そのような背景の中で出会ったのが、「逆浸透膜(RO膜)」という技術でした。逆浸透膜は、ほかの方式では除去できないほど微細な有害物質を取り除くことができる、非常に高性能な浄水技術です。この技術なら、水に含まれる目に見えない危険を取り除ける――そう確信し、私は逆浸透膜浄水器の普及活動に携わるようになりました。今年で27年目になります。

より多くのご家庭に、安心できる水を
 普及活動を続ける中で、一つの大きな壁に直面してきました。
 それは「設置スペースの問題」です。逆浸透膜浄水器は、その特性上、水を浄水するスピードが非常にゆっくりです。そのため、一般的には一度濾過した水をタンクに貯めておき、使用時にそのタンクの水を使うという仕組みになっています。このため、本体とタンクのセットはどうしてもサイズが大きくなってしまい、設置を断念される方も少なくありませんでした。
 「もっとコンパクトなモデルがあれば、より多くの方に使ってもらえるのではないか?」
 その想いから誕生したのが、タンクレスの逆浸透膜浄水器『アクアクオリア』です。

タンクなしでも高性能。2つの大きな挑戦
 タンクをなくすためには、浄水スピードそのものを大幅に向上させる必要がありました。そこで、2つの技術的チャレンジに取り組みました。
 1. 大型の逆浸透膜を採用
 多くの浄水器に使われている逆浸透膜よりも、大型で表面積の広い膜を採用しました。逆浸透膜は「ハウジング」と呼ばれる筒の中に巻き込む形で収められていますが、巻き数(=膜の面積)を増やすことで、同じ時間内により多くの水を浄水できるようになります。
 2. 高性能な加圧ポンプの導入
 逆浸透膜は非常に細かなフィルターであるため、水道の水圧だけでは効率的に水を通すことができません。そこで、強力な圧力ポンプを搭載することで、逆浸透膜に勢いよく水を送り込む仕組みを構築しました。
 これらの工夫により、ついに、タンクレスの逆浸透膜浄水器を世に出すことができました。

守りたいのは、子どもたちの健康
 私がこの仕事を続けている大きな理由は、
 「せめて飲み水からは、子どもたちの体に有害なものを取り込ませたくない」
 という想いです。27年たった今も私の中で色褪せることはありません。
 これからも、逆浸透膜浄水器の普及を通して、安心できる水をもっと多くのご家庭へ届けていきたいと思っています。
 どうぞよろしくお願いいたします。

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