逆浸透膜浄水器とは?機能とメリット

「逆浸透膜浄水器」という言葉を聞かれたことはございますか?近年、ご家庭やオフィスでもご使用されるケースの増えてきたこの浄水器は、高い浄水能力で知られています。では、逆浸透膜浄水器がどのように機能し、どのような利点があるのか、なるべくわかりやすく簡単に解説いたします。

(逆浸透膜浄水器とは?)
逆浸透膜浄水器は、非常に優れた浄水性能を持つ「逆浸透膜(RO:Reverse Osmosis)」を搭載した浄水器です。この技術は1950年代、アメリカで将来の水不足に備えるための海水淡水化技術として確立されました。その後、製品化された逆浸透膜は、海水淡水化プラントの主要パーツとして世界各国で使用されています。また、他の浄水技術では取り除くことのできない微細な物質を除去できることから、宇宙開発や医療、産業分野でも活躍し、現在では、家庭用の逆浸透膜浄水器も普及が進んでいます。

(逆浸透膜の機能)
逆浸透膜は、非常に細かい孔(約0.0001ミクロン)を持つフィルターです。このフィルターへ、圧力をかけながら水を通す(逆浸透という原理を用います)ことで、水分子以外のほとんどの物質を除去します。他の方式では除去することが困難な、ウイルス、細菌、鉛、ヒ素などの非常に小さな有害物質も除去できるのが特徴です。また、逆浸透膜で浄水された水は、純度が高いことから「純水」と呼ばれることもあります。

(逆浸透膜浄水器のメリット)
では、逆浸透膜浄水器を使用するということで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

(1)有害物質の除去
逆浸透膜浄水器の最大の強みは、水中の有害物質をほぼ全て取り除けることです。水道水に含まれることがある鉛やヒ素、硝酸性窒素といった有害物質や、農薬、除草剤、工業排水に由来する化学物質も除去し、安全な飲料水が得られます。

(2)純度の高さで味が向上した
水の中の不純物は、料理や飲み物の味に大きな影響を与えます。ミネラルを多く含む水は、食材の風味をマスクしてしまうことがあり、特定の料理には向かないケースもあります。逆浸透膜浄水器で浄水した軟水は、繊細な味わいが求められる日本料理やアジア料理に最適だと言われています。また、コーヒーや紅茶を淹れる際に用いると、香りや風味を引き出し、繊細な味わいをじっくり楽しむことができるようになります。

(3)経済的かつ環境に優しい
逆浸透膜浄水器を使えば、市販のミネラルウォーターと同等、あるいはそれ以上の水質をご自宅で得ることができます。ご設置の際、初期費用はかかりますが、長期的には、ミネラルウォーターの定期購入と比較してコストが抑えられることが多いです。また、ペットボトルを使用する必要がないため、環境にも優しい選択といえるのではないでしょうか。

(まとめ)
逆浸透膜浄水器は、有害物質を含むあらゆる不純物を除去できる高性能な浄水器です。水の安全性を確保し、料理や飲み物の味を向上させることができるだけでなく、ミネラルウォーターの購入と比べて長期的なコスト削減を考えることも可能です。安心で安全な水をご家庭や事業所で手軽に確保できる選択肢として、ぜひ一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です